元ネタは「キリスト教に関係する聖人」。
キャラクタ名 | spell | 由来 | 備考 |
ゲオルグ | Georg | ゲオルギウス (270頃~303頃) |
ローマの軍人で、殉教者、聖人。ディオクレティアヌス帝の迫害で斬首。 カッパドギアのセルビオス王の都ラシアで悪龍を退治、王の娘を救って この国をキリスト教に改宗させた伝説がある。 |
ピーター | Peter | ペテロ | 十二使徒の筆頭、最高位の使徒。キリスト教の伝導に尽くし、晩年ローマに 上がるが、ネロ帝の迫害を受け殉教。カトリック教会では、彼を初代ローマ教皇とする。 |
ポール | Paul | パウロ | 十二使徒の1人。元々はユダヤ教の信者だったが、イエスの死後入信、 教義を普遍的に発展させ布教を推進、パウロ神学の源流となったという。 「異邦人の使徒」といわれる。ローマに伝道中にネロ帝の迫害で殉教。 |
ジェイコブ | Jacob | ヤコブ | キリスト教関係では3人。「ヤコブの手紙」で知られるイエスの兄弟、十二使徒の 中に2人(「大」と「小」で区別)。 大ヤコブのほうは、特に側近の3人の一人。 ちなみに、ジェームズの語源もヤコブ。 |
ベネディクト | Benedict | ベネディクト (480頃~543) |
ヌルシアのベネティクトゥスとも。西欧的修道制(ベネディクト派)の創設者、聖人。 17歳の時にサビニ山中に修道院を建てたが、一部の聖職者に迫害され、 そこを去ってローマ南方のカッシノ山に修道院を建て、ベネディクト会則を定め、修道院の 信仰に労働の戒律を加え、民衆への積極的な伝道を推進した。 |
バランタイン | Valentine | バレンティヌス | 辞書には二人いて、いずれも3世紀後半に殉教した聖人。バレンタインデーの語源と なった人もこの中に含まれていると思われる。 ※お酒のバランタイン(Ballantine's)とはスペルが違う。 |
ウルバン | Urban | ウルバヌス1世 (?~230) |
ローマ教皇。知名度的には2世あたりが有名だが、聖人としては1世の模様。 カトリック教会の聖人で、伝説的なエピソード以外で知られていることがほとんどない。 聖セシリアの夫ヴェレリアヌスを改宗に導いた(ウィキペディアによる)。 |
クリストフ | Christopher | クリストフォロス | 「キリストを背負うもの」の意。三世紀のローマ皇帝デキウスの時代に殉教したと される。カトリック教会では旅行者の守護聖人とされる。実在はしているかは不明。 教派によって伝承が違っている。 ※昔はキリストかと思っていたんだけど。他の人物の補足でwikiで調べてたら辿り着いた。 |
元ネタは「キリスト教に関係する聖女」
キャラクタ名 | spell | 由来 | 備考 |
ソフィア | Sophia | 聖ソフィア | 聖書正典に取り入れられたグノーシス派の太母。知恵という意味がある。 グノーシス派ある創世神話では彼女がキリストを生んだとか。東方のキリスト教徒 (ギリシア正教徒)達に熱烈に崇拝された。6世紀にはコンスタンティノープルに 聖ソフィア教会が建つ。 これに対し、西方のキリスト教徒達はこの教会が下級の「殉教聖女」聖ソフィアに献じた ものと主張しているそうだ。 |
アガタ | Agata | 聖アガタ | 3~4世紀にシチリア島のカタニアという所で殉教したと言われている聖女。 カタニアを噴火と溶岩から救ったというので、火に対する保護聖女と見なされている。 |
モニカ | Monica | 聖モニカ | アウグスティヌスの母。4世紀ごろの聖女。カタルゴ人らしい。ローマ帝国官吏の 異教徒パトリキウスに嫁し、1男2女をあげたということ。敬虔なキリスト教徒で、 夫の放縦にも忍従と温順をもって仕えたそうです。ローマに去った父を追ってミラノに 行き、彼の内妻を離別させ、キリスト教に改宗させたという。 |
ガートルード | Gertrude | 聖ゲルトルーディス | 昔調べた時に見つけたのは3人。ニヴェルの聖ゲルトルーディス、アルテンブルクの 聖ゲルトルーディス、ヘルフタの聖ゲルトルーディス。 最初のはピピン2世の娘。中世を通じて病院の守護聖人とされ、後に穀物を護る守護聖人 ともなる。3人目のは大ゲルトルーディスとも呼ばれ、神秘主義者。25歳で幻視体験を するようになる。 |
バルバラ | Barbara | 聖バルバラ(?~240) | 伝説的なキリスト教の聖女。小アジアのニコメディアで、信教のために父に斬首された という。十四救難聖女のひとり。ラファエロ作「システィナのマドンナ」中に、聖マリアの 左に描かれている。 |
マチルダ | Matilda | 聖マチルダ (895頃~968) |
リンゲルハイムのマティルデ。東フランク王ハインリヒ1世の妻でオットー1世の母。 カトリック教会の聖人。夫が死去すると、彼女は息子の宮廷に留まったが、自分の 慈善事業のために王の財産を流用していると王の側近たちに告発され、流刑となったり (息子の妻によって宮廷へ戻れたが)、多くの宗教的施設を建てた。 (ウィキペディアによる) |
マグダレーナ | Magdalene | マグダラのマリア | キリストの女弟子で、「イエスに深く愛されたもの」との事。神聖娼婦。 7つの悪鬼に悩まされていたところ、イエスによって癒されたとか、イエスの 復活後まずマグダラのマリアのところに姿を現したということだ。 他にも色々な伝説がある模様。 |
マリア | Maria | 聖母マリア | イエスの母、ヨセフの夫。婚約中に天使が現れ、神の力によって教主を生むべき旨を 告げられ、イエスを生んだとか。 他にもさっきのマグダラのマリアを含めて聖書辞典に5人位いるようで、やはり この名前は多い。 |
元ネタは、主に中国北方・モンゴルにいた、遊牧民族の長。時代は様々。
キャラクタ名 | spell | 由来 | 備考 |
アルタン | Altan | アルタン=ハン (1507~1582) |
漢字は俺答汗。 明代のタタール部(モンゴル系の部族名)の長。 馬市場の開放を求め明を何度も攻め、1550年には明の首都・北京を包囲。 また、明から国外に逃亡する人を集めて、農耕はじめたりした。 1570年には明と和平を結んで貿易もはじめたり、その間に オイラートも討っている。 ラマ教の信者らしい。 |
ガルタン | Galdan | ガルタン=ハン (1644~1697) |
漢字は「口葛」爾丹汗。清代ジュンガル部(モンゴル系の、オイラート部の一部族)の長。 何度か清を攻めているが、当時の清の皇帝・康熙帝の親征で攻め返される。 1696年敗北、翌年自殺。 |
バツー | Batu | バトゥ (1207~1255) |
漢字は抜都。チンギス=ハンの孫で、ジュチの子。 モンゴル軍のヨーロッパ遠征の総司令官。 モンゴル帝国4代目・モンケ=ハン(憲宗)を後押しして即位させたりもしている。 後に南ロシアの方にキプチャク=ハン国を建国。 |
エセン | Esen | エセン=ハン (?~1454) |
漢字は也先汗。明代のオイラート部の指導者。 「土木の変」(1449年エセンの軍が明に侵入した時、明の皇帝・英宗が 土木堡(どぼくほ)で捕らえられた事件)で有名。 1453年、ハン位に就いたが、翌年部下に殺される。 |
ダヤン | Dayan | ダヤン=ハン (1468~1519) |
漢字は達延汗。アルタン=ハンの祖父。 彼の詳しい経歴等はよくわかっていない模様。 エセン=ハンの死後、モンゴルは沢山のグループによる勢力争いがあり、 それを統一したのが彼らしい。 |
アクダ | Aguda | 完顔阿骨打 (わんやんあくだ) (1068~1123) |
女真族。金の太祖。在位は1115年~23年。 遼王朝の圧力に反発して兵を挙げ、1115年に中国の東北部に金王朝を建国。 その後も遼への攻撃を続け、遼滅亡寸前で病死。 |
アボキ | Abaoji | 耶律阿保機 (やりつあぼき) (872~926) |
契丹(モンゴル系遊牧狩猟民族)の国、遼を建国。在位916~926。 西の突厥、タングート、ウイグルなどに親征、東の渤海国を滅ぼし、 中国東北地方を制服、凱旋の途中に病死。 ちなみに、耶律(ヤルート)が馬氏族(契丹2大勢力の片方)、阿保機(アプーチ)が 簒奪者(向こうでは誉め言葉)の意。 |
ボクトツ | Modu | 冒頓単于 (ぼくとつぜんう) (在位前209?~前174) |
匈奴(紀元前4世紀末頃からモンゴル高原で活躍した遊牧騎馬民族)の 単于(当時の匈奴の君主の称号)。 モンゴル系ともトルコ系とも言われる民族らしい。 同じようなところにいた、東胡や月氏を破り、西域を支配、漢に侵入、 高祖(劉邦)の軍を破って、歳貢を約束させた。 |
元ネタは大辞典では「アラビアン・ナイトの登場人物(女性)」となっている。
「千夜一夜物語」を読破していないので、全員の名前は発見できず。
何か情報をお持ちでしたらご連絡下さい。
また、スペルが複数付いているところがありますが、英文で検索したところ複数出てきた為です。
キャラクタ名 | spell | 由来 | 備考 |
ファティマ | Fatima | <保留中> | ※イスラム教の開祖ムハンマドの娘、などイスラム圏でよく使われる女性名。 千夜一夜物語中ではまだ発見できず。 |
ベスマ | Besma | <保留中> | ※千夜一夜物語中ではまだ発見できず。 ただ、イスラム圏の人名でみかける。 |
アリア | Alia | <保留中> | ※千夜一夜物語中ではまだ発見できず。 ただし、アラビア語で「崇高な」等の意味があり、 よくイスラム教徒の女性の名前として使用される。 |
ミズラ | Mizra | <保留中> | ※千夜一夜物語では発見できていない。 近いところで、ドイツの作家ハウフの童話「コウノトリになったカリフ」に悪役で登場。 (アラビアン・ナイトの影響を受けて作られた作品の中の一つらしい。) ただし男性名。 |
アズィーザ | Azizah Azizeh | アズィーザ | 「オマル・アル・ネマーン王とそのいみじき二人の王子シャールカーンと ダウールマカーンとの物語」(44~145夜)内、「ドニヤ姫と王冠太子との物語」 (ドニヤの項参照)の中の話「アズィーズとアズィーザと美しき王冠太子の物語」 (113~129夜)に登場。 |
ドニヤ | Dunya | ドニヤ姫 | 「オマル・アル・ネマーン王と……」内、「ドニヤ姫と王冠太子との物語」 (108~112/129~137夜)の登場人物。 ダウールマカーン王の大臣ダンダーンが語った物語。 王冠太子と結婚する。 |
ノーズハトゥ | Nuzhat Nuzhet | ノーズハトゥ・アル・ザマーン | 「オマル・アル・ネマーン王と……」に登場。シャールカーンの異母兄弟で、 同時に妻でもある。(異母兄弟でお互い兄弟と知らずに結婚した模様)。 |
シャハラザード | Shahrazad | シャハラザード | 千一夜物語全体の主人公。シャハリヤール王の妃となり、 千一夜にわたる物語を続け、彼との間に三人の子供を産むことになる。 |